なんてことない日記 潮の匂いの夢

2024/08/18 朝方に見た夢の記録
2024.08.18
誰でも

薄暗いスタジオ、何人かおじさんがいる。私はそのおじさんたちの仕事メンバーとして参加している。はじめての人達との仕事で、なにが行われるのか傍観している。

スタジオには畳のスペースがあって数名で演奏が始まった。演奏をすこし離れて見守るように、その人がいた。輪郭や表情が淡く柔らかくなっている。「角がとれる」ってこういうことなのかなとぼんやり見る。髪の毛が金髪になっている。演奏には加わらないけれどギターをときどき試すように鳴らしている。その人に私は見えないようだ。

そのあとスタッフたちや演者みんなで船に乗り込む。じりじりと日射しが当たる甲板。砂が脚に当たって痛い。潮の匂い。古布やロープや魚網のすき間に体をねじり込ませる。その人はそばにいるけどやっぱり私に気づかない。ほほをそっと撫でて「よかったね、好きなことができていて」と話しかける。聞こえない声で。

自分の声だけが内側に響いて、私が同じことを言われたらどうだろうと思う。よく言われていた言葉だ。好きなことを仕事にできていることは、よかったことでも悪かったことでもなく、矛盾をかきわけるようなこと。自分の口から出た言葉が返ってきて、えぐる。

いいことを思いついた、と思うときにドーパミンが出る。見た目気持ちよさそうな言葉で気持ち良くなって満足するな。もっと我慢しろ。耐えろ。頭がぽんぽんに熱くなって目が覚めた。

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