無常(詩のようなもの)

2025/01/31
mimi 2025.01.31
誰でも

川の流れや空を見ていると

自分が映し出されているように思う

自分が流れているこの一帯から

去って欲しい記憶を

箱に詰めて流したけれど

やっぱり自分といっしょに流れているから

あるとき水面に箱の姿を見つけて呆然とするのだ

ただ

どんな記憶もこの一帯でともに流れているのだと思えば

箱は薄くなっていく

目のすみっこで「きみも流れていけよ」と

常ならぬ流れを

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