なんてことない日記 ジャングルジム
原稿書きってジャングルジムみたい。ヒヤヒヤするし面白くなってくることもあるし景色も変わる。でもわかりやすい達成感とかはなく次もぐるぐる常にぐるぐるしてる。
こぐまはきのう夜おそくバイトから帰ってきてご飯食べながら泣いてた。書店のレジ担当なんだけど、いまだにミスを連発し、それでも周りの人は優しくしてくれて情けないそうだ。「辞めちゃわなきゃいいよ~」って言ってくれるんだって。それほど、叱るとやめてしまう大学生が多いんだろうか。
あさって手術予定のお母さんに、きのう電話した。すごく暗い声だった。「どうしたん、声暗い」というと、術前検査があれこれあって嫌だ、必要なのはわかるけど痛いし、苦しいし、なんでこうなってしまったのか、と非常に暗い。「麻酔で眠っているうちに全部してくれたらいいのにな!」というと、急に明るい声になり「ほうなんよ~」。そっか、必要な検査だ、耐えるしかないっていうよりも「もうイヤー」って吐き出したかったんだね。今朝になると明るい声になってた。「きのう話聞いてくれてありがとう!」だって。たぶん術後は痛いだろうな。そしたら痛い話の聞き役になろう。
みんな大変だ。表面上は呑気そうに見えていたって、知らないところで我慢したり、自信なくしたりしてる。
朝、洗い物をしているとこぐまが後ろにぴたっと張り付いてくるので、よくある曲線の話をした。ものごとは一定比率では変わっていかない。ずっと低迷期が続いてあるときにすいっと上がるんじゃないか、今はぐるぐる、悩んで、失敗して怒られて、あるとき「ああこういうことか」ってだいたい把握できるときが来るかもよー。来なくてもまあ、低いところでぐるぐるしながら、おいしいもん食べよ。みたいなこと。でも考えてみたら、低迷期っていったってそれは「バイト先の仕事に慣れる」のが目指すところにあるだけの話で、こぐまの面白さとか優しさとかが、「うまくやれていない」とか「環境になじみにくい」っていうことで隠されてしまったら惜しい話なんだよな。とはいっても、自分の思考とは切り離さなくちゃいけないことでもある。こぐまはこぐまの世界で生きていく。
さいきんぐるぐるするとすぐおいしいものに逃げてしまう。ソフトクリームにはまってる。
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